以前から一度やってみたかったクロスプロセスなんですが、貴重なリバーサルフィルムをあえて特殊な方法で現像する勇気が出なくて結構躊躇していました。

しかしようやく重い腰を上げてクロスプロセスに挑戦したので、今回は作例と注意事項等をお話したいと思います。


使用フィルムはプロビア100F


今回使用したフィルムは富士フィルムの「プロビア100F」で、仕上がりは想像していたクロスプロセスのイメージ通りという感じです。

当初はロモグラフィーのクロスプロセス現像用のリバーサルフィルムにしようと思っていたのですが、どうやらもう販売していないらしく、手持ちのプロビアで行く事にしました。


現像所と値段


クロスプロセス現像をしてくれる所自体がかなり少なく、恐らく全国でも数件くらいしかないと思います。
幸いたまに利用するトイラボさんがクロスプロセスに対応しているので、今回はトイラボさんにお願いしました。

値段は送料込みで1434円+最初にトイラボさんにフィルムを送る郵便代になります。

フィルム代も含めると3000円弱くらいになってしまいます。


フィルムはネガになって帰ってくる


リバーサルフィルムの醍醐味はフィルムを明るい所にかざして見た時の宝石のような輝きですが、クロスプロセスはネガ現像にする為にそれを味わう事が出来ません。。

トイラボさんから返ってきたフィルムはいつものネガファイルでした。(奇抜な色が反転して奇抜な色合いに。。)


作例

ちょっと後ろ向きな発言が多かったですが、写真の仕上がりは面白いものがありました。

それでは作例をご覧頂きましょう。





上がってきた写真を見てまず思ったのは、全く同じ形をした別の惑星に来たような感覚になったという事です。

色が違うだけでこれだけ雰囲気が変わる事に驚き、写真における色の要素の重大さを思い知りました。








レトロなものとは不思議とマッチします。対極的なので釣り合うのでしょうか。






逆にシュールなものは何だかよく解らない感じになってしまいます。ある意味で本来のシュールさをかき消しているような…。









人が写っていないからというのもあるのでしょうが、それを差し引いても妙に人の気配が感じられないような気がします。

シュールな色合いなので、生活感みたいなものが消されてしまっているからなのでしょう。


終わりに

リバーサルフィルムは値段も高く貴重なフィルムですが、なかなか面白い仕上がりになるのでやってみる価値はあると思います。(ロモグラフィーを思い出します)

ただ露出はシビアですから、そこは気をつける必要があります。
是非一度チャレンジしてみて下さい。
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