フィルムカメラで撮り続けると、異様に発達するとある能力とは?


写真界には「フィルムカメラで撮ると写真が上達する」という説が存在します。

「全然上手くならない人がしばらくフィルムで撮リ続けたら、メキメキ上達した」という話や、逆に「デジカメで撮るようになってから写真が下手になったような気がする」という話を噂レベルではありますが聞いた事があります。

真意は定かでは無かったのですが、僕は一時フィルムオンリーで撮っていた事があり、その体験を通してとある裏付けを取る事ができました。

それはずっとフィルムカメラで撮っていると、デジカメでは発達しにくい「とある能力」が異様に発達するという事です。

この能力が有るのと無いのとでは結構な差が生まれますので、これだけでもフィルムカメラで撮る価値はあると思います。

今日はこの「とある能力」についてお話していきます。


撮った写真をその場で見る事が出来ない

フィルムカメラの性質上、撮った写真をその場で確認する事ができません。

デジカメの場合はパシャリとやるとすぐに背面モニターで確認できますから凄く便利なのですが、本来使うはずのものが使われなくなってしまい、その結果、脳のある部分が退化してしまいます。

一番のベストは、

まずイメージがあり→撮り→色々な確認作業(ピント・余計なものが写っていないか等)

ですが、背面モニターで確認するのが当たり前になってしまった現代は、

とりあえず撮る→見る→どうするか考える

という手順で撮られる方が多いと思います。

せっかく便利な世の中ですから、撮りながらどんどん追い込んでいく撮り方も全然OKですが、避けて欲しいのは

とりあえず撮る→とりあえず見る→とりあえず撮る→とりあえず見る→おっ!何かいい感じのが撮れた!(以下無限ループ)

という撮り方で、僕も経験があるのですがこの撮り方をしていると集中力がどんどん奪われていき、撮影枚数が異様に多い割りには収穫が少ないという辛いパターンになってしまいます。

フィルムの場合はそもそもその場で確認する事ができませんから、無限ループパターンになる事はありませんし、撮りながら追い込んでいく事もできません。

中々シビアですが、その代わり脳がそれに合わせてフル回転してくれて、撮る前に頭の中で画(え)を完成させられる能力を授けてくれます。

これは久々にデジカメで撮った時に実感した事なんですが、デジカメでパシャリとやると、以前は条件反射のように背面モニターを見ていたのですが、フィルムに慣れきっていたその時は背面モニターを見ませんでした。いや、見るまでも無かったのです。

とはいえ一応お約束で見るには見たのですが、案の定、頭の中にある画(え)がそこにあるだけでした。


これがいわゆる「写真想像力」か!

撮る前に頭の中で画(え)を完成させられるようになると、撮る前に「これは良い写真にならない」と解るので、例えデジカメで撮っていたとしても格段に撮影枚数が減ります。

以前は1日撮り歩くと100枚~200枚くらい撮っていたのですが、今は30枚前後で済むようになりました。

僕のデジカメはミラーレスですので、バッテリーの消耗が少なくて助かっていますし、ショット数も少なくなるので、寿命も長くなります。

仕事で写真を撮られているプロの方は失敗が許されない分、あらゆる事を想定してショット数はかなり多いそうです。
フィルムも例外ではなく、撮影に出掛ける時はカバンがフィルムでパンパンになるくらい持って行くそうです。

そしてカメラを持っていなくても、常に頭の中で写真を撮る事が出来ます。
これは以外に大きくて、いつでも画作りが出来るので、それが全て経験値になります。

「頭とハサミは使いよう」とはまさにこの事ですね。


デジカメに慣れると退化してしまうのですが…

とは言え最近はデジカメでも撮るようになり、それに慣れてきたのでちょっと退化した感があります。。

冒頭の「デジカメで撮るようになってから写真が下手になったような気がする」という方の気持ちが解るような気がしました。

タイトルとURLをコピーしました