多分作例見たらビックリすると思う シネスチール50・800ガイド


今回は一般的にはあまり馴染みの無いフィルム「Cine Still film(シネ・スチールフィルム)」をご紹介したいと思います。

購入したきっかけはチャンプカメラさんのサイトでフィルムを通販している時に見つけたのが最初でした。

正直あまり期待はしていなかったのですが、撮った写真を見たとたんこのフィルムに対する評価が一変しました。
僕の中の「好きなフィルムランキング」で、一気に上位に躍り出たフィルムです。

種類は感度50とタングステンタイプ(後術します)の800の2種類があり、2種類とも使ってみたので両方の作例もお見せしたいと思います。

実は白黒フィルムもあるのですが、今回はカラーフィルムのお話なので割愛させていただきます。


シネマ(映画)のCine

このフィルムは映画撮影用のフィルムを普通の写真用(スチール=静止)フィルムに作り変えたもので、Kodakの50Dというフィルムが元になっています。

最近では富士フィルムのミラーレス、X-H1に「エテルナ=ETERNA」というフィルムシミュレーションが搭載されましたが、このエテルナも映画用のフィルムで動画撮影向けに設計したX-H1ならではのものでしょう。(もちろん普通の写真撮影でも面白い画が撮れます)


値段は高め

まず驚くのが値段が凄く高いという事です。
今回購入したチャンプカメラさんで1730円、他の通販サイトを見ると2200円とかしている所もありました。

フジのリバーサルフィルム「プロビア100F」や「ベルビア100」で定価が1350円くらいですから、どれだけ割高かが解ると思います。


Cine Still film50(シネスチールフィルム50)


まずはシネスチールフィルム50から参りましょう。

このフィルムは最近では珍しい感度が50のフィルムです。
昔、フィルムの種類が豊富だった頃は晴れの日は50か100が常用だったそうで、その人達にしてみれば50というのは当たり前の数字だったみたいです。

上には上があり、世の中には感度25のフィルムも存在し、更には何と感度1.6というフィルムを見た事もあります。

ちょっと暗い所で撮影をしようものならかなり苦戦しそうな感じですが、このフィルムに限ってはラチチュードが異様に広く、相当なアンダーで撮っても全然しっかりと写ってくれます。


Cine Still film50(シネスチールフィルム50)作例

それらをふまえて、シネスチールフィルム50の作例を見ていただきましょう。

販売サイトの説明欄には「映画のワンシーンを切り取ったような写真が撮れる」という文言があり、映画と言っても色々あるし、そこはどうなんだろう?と思いつつ、それならば映画やVシネマのロケーションにもよく使われる大阪の新世界、そしてその近辺の天王寺で撮影を行ってきました。






この青っぽい感じ、本当に映画の世界見たいですね。









そしてこの画質をご覧ください。
フィルム特有のザラザラ感が一切感じられません。

コダックのエクター100でもザラザラは出てしまいます。
これが感度50の世界!









端の方に赤いものが見えます。
これは感光ではなく、このフィルム特有の静電気でそうなるみたいです。

そして白飛びならぬ赤飛びしています。






この写真に人物がいれば、映画のポスターの出来上がりですね。
個人的にはポートレートとかを撮っても面白そうです。























Cine Still film800(シネスチールフィルム800)


続いてシネスチールフィルム800に参りましょう。

このフィルムはタングステンというタイプのフィルムになり、まずはその説明からしていきます。


タングステンフィルムとは?

普通のフィルムは「デーライト」と言い、デジカメのホワイトバランスでいう所の「太陽光」に当たります。
ですのでその時の色が如実に反映され、早朝の日の出前だと青っぽい写真になったり、夕焼けの街並みを撮ると赤々とした写真になります。

それに対してタングステンとはデジカメのホワイトバランスで言いう所の「電球」に当たり、それこそ屋台の裸電球みたいに赤々とした所で赤味を残さない為の設定がされているフィルムという事になります。

屋台の裸電球。デーライト(太陽光)で撮ると赤々とした写真になり、人の顔も真っ赤っ赤になってしまいます。


ちょっと難しい言葉で「色温度」とかそういう話になってくるので、詳しくはこちらの記事をご覧下さい↓

カメラのホワイトバランスを理解して、ホワイトバランス名人になろう
簡単にオシャレな写真を撮るにはホワイトバランスをいじるのが一番早い デジカメの設定を色々いじっていると、よく見かけるのが「ホワイトバランス」という項目ですね。 最初はあまりよく解らず適当に「曇り」とか「電球」のマークに合...


Cine Still film800(シネスチールフィルム800)作例

それではシネスチールフィルム800の作例をご覧ください。

夜の撮影も行いましたが、せっかくのタングステンフィルムなので昼間の写真もいっぱい撮ってみました。
デジカメでも昼間にホワイトバランスを電球にして撮ると、青っぽい写真になるのですが、シネスチールフィルム800ではどんな写真になるのか見ていきましょう。






思ったより青くはならないですね。
というよりも緑っぽい感じがします。









シネスチール50もそうですが、白飛びしてる部分が赤くなっていますね。









これはフィルムの青さというよりも、日陰で青味が出ているといった感じですね。
赤く飛び散った斑点みたいなのは恐らく静電気でしょう。






やはり感度が800なので、ザラザラが凄いですね。
パソコンのフルスクリーンで見るとかなり粗さが目立ちます。









続いて夜の写真を見てみましょう。

何か昔のテレビドラマをみている気分になります。
光が回っていなくて暗部はモロにザラザラしていて、それが何とも言えない味になっています。














終わりに

シネスチール50・800共雰囲気のあるフィルムで、面白い写真が撮れます。

このフィルムでポートレートを撮れば、本当に映画の宣伝用ポスターみたいな写真が撮れる事間違いありません。

50の方は画質がものすごく綺麗で、800の方はどうしても粗くなってしまいますが、昔のフィルム映画の雰囲気が出るので、個人的には凄く好きです。

お値段はちょっと張りますが是非一度試してみてはいかがでしょう。
タイトルとURLをコピーしました