目測ピントのコツ 昼と夜の時間帯別に説明します。


現在のカメラは自動でピントを合わせてくれるので、オートフォーカスを使われている方がほとんどだと思います。
しかし昔のフィルムカメラのレンズ、いわゆる「オールドレンズ」にはオートフォーカス機能が付いておらず、手動でピントを合わせる必要がありました。

最初は被写体にピントの山を持ってきて、ファインダー越しの被写体が超クリアになったらシャッターを押すという具合だったのではないでしょうか。
そのうち「被写界深度」という言葉を覚え、レンズに付いている目盛りの見方も覚えるようになると、ファインダーを覗かずともピントを合わせられる手法を身に付けるようになります。

これがいわゆる目測ピントというやつです。

この目測ピントを覚えるとシャッターを押すまでの時間が大幅に短縮されますし、ピントを合わせる時間も無いくらいとっさな時も結構便利です。

そこで今回は目測ピントのコツみたいなものについてお話していこうと思います。

世の中にはピントを合わせる機能が無く、嫌でも目測でピントを合わせないといけないカメラもありますし、じっくりファインダーを覗いてピントを合わせるヒマが無い状況に出くわした時等にも使えますので、覚えておいて損はありません。


前提条件として

これからの話は「被写界深度」という言葉の意味と、レンズに付いている被写界深度目盛りの見方が解っているという体(てい)で話を進めていくので、ご存じない方はまず↓の記事をご覧ください。

【凄く簡単】オールドレンズに付いている目盛りの見方を解説します。
デジカメのミラーレスが普及してきた昨今、オールドレンズを楽しむ方が増えてきました。 使った事がある方なら解ると思いますが、オールドレンズには謎の数字(目盛り)がたくさん付いています。(↑の写真参照) あれは単なる飾りでは...
※リンク先にもこの記事のリンクを張っているので戻ってこれます。


理屈自体は簡単ですので、目測ピントという言葉を知っている方ならすぐに解ると思います。


ガチピンは無理

そしてもう一つ、目測ピントというのは近距離撮影で撮りたい被写体にピントの山を持ってくるという事は極めて不可能なので、そういう場合はファインダーを覗いてピントを合わせましょう。

かなりの近距離撮影。こういう場合は目測ピントは無理なのできちんとピントを合わせましょう。


ですので主な用途としては中距離~遠距離の撮影、全体的にぼわっと撮るみたいな時にのみ有効になります。


お昼の撮影

まずはお昼の撮影時ですが、これはすごく楽です。
明るいので絞りを十分絞って撮影が出来ますから大概はピントが合ってくれます。


やり方としては例えばF16にして撮影をするとすれば、↑のように16の右側を「∞」に合わせればほぼピントが合います 。

↑のレンズは50mmですので、広角レンズだと更にピントの合う範囲は広くなります。


ちなみに、本当にちなみにですが、「∞」のどの部分に合わせれば良いのか?という事を以前に検証した事があります。


結果はどこに合わせてもそれほど変わりが無かったので、間をとって真ん中に合わせるようにしています。




検証した記事は↓になります。
ピントの∞(無限)マーク、どこに合わせれば良いの?
昔のレンズというのは、ファインダーを覗かなくてもピントを合わせる事が出来ます。 例えばF値を16で撮る場合は、 この範囲がピントの合う範囲なので、右側の16の所を「∞」に合わせておくという具合です...

感度を高めにすると確実

お昼の屋外なら感度100のフィルムでもF8くらいには絞れるますし、日が差していると更に絞る事が出来ます。
心配なら感度400のフィルムを使えば確実です。


夜の撮影の場合

夜の撮影はちょっと難しくなります。
例え800のフィルムを使ったとしても十分に絞る事は出来ないので、確実にピントを合わせたい場所らへんにピントを持ってくる必要があります。


何かを基準にして感覚を身に付ける

こういう場合に有効なのは何かを基準にして、その距離の感覚を体で覚えてしまうという方法です。
僕の場合だとこんな感じです。


1m 自分の顔から手の先まで

人間の手の先から手の先までが自分の身長と同じ長さという事を聞いた事があります。


もちろん個人差はあるのですが、目安としては使えるのかと思います。
という事はその半分の顔から手の先までだと80cm~1mくらいになります。

カメラから撮りたい被写体まで手を伸ばし、指先が被写体に付くか付かないかぐらいで1mとし、後はその手と被写体の離れ具合で距離を調整するという具合です。


5m 1車線道路

都道府県によっても差は出てきますが、車道の幅は大体3m前後だそうです。
という事は1車線の道路があれば、車道+自動販売機等があるスペースを合わせて大体5mくらいになります。

1車線道路で壁にピッタリくっついて向こう側の壁を撮れば5mにピントを合わせ、もうちょっと近い場合はそれに応じて4mにしたり、3mにするという具合です。


10m 2車線道路

こちらも都道府県や道路の作りによって差は出てきますが、2車線道路だと車道2本分で6m、車道と車道の間の幅や自動販売機等があるスペースを合わせると大体10mくらいになります。

そしてそれより遠い距離の場合は無限という事になります。


終わりに 自分で決めた基準を体に染み込ませる

顔から手までの距離や道路の長さを基準にして、その距離を体に染み込ませる事でとっさな時にも対応する事が出来るようになります。

今回はあくまでも僕自身の基準でしたが、道路というのは日本国内にあるものなので、かなり使える基準ではないかと思います。


5mで撮影。ピントは暖簾のおっちゃん。
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