デジカメのミラーレスが普及してきた昨今、オールドレンズを楽しむ方が増えてきました。

使った事がある方なら解ると思いますが、オールドレンズには謎の数字(目盛り)がたくさん付いています。(↑の写真参照)

あれは単なる飾りではなく、撮った写真をその場で確認できないフィルムカメラにとって、かなり重要なツールでした。

僕も最初は特に気にしていなかったのですが、使っていくうちに「なるほど、そういう事か!」と解るようになってきましたので、今回はオールドレンズには必ず付いているあの数字(目盛り)に付いて解説していきます。

難しい事は無く、理屈自体はとても簡単です。


まずは、これだけ覚えてください。

「ピント」というのは範囲があり、中心から前後に一定の距離内がその範囲になり、そこに入っているものはくっきりとピントが合った写真になります。


その範囲に入ってないものはピントが合わないので、ボケた感じの写真になります。


そういうのを計算して背景がボケた写真にしたり、



手前から奥までバッチリピントが合っている写真を撮ったりします。



ピントの合う範囲はどうやって解るの?

今現在、どこからどこまでピントが合っている範囲なのか?これが解らないと風景写真を撮ったとしても微妙に前だけボケていたとか、ポートレートを撮っても後ろの景色までくっきり写って何を撮っているのかよく解らない写真になってしまったりと、失敗写真を量産してしまう原因になります。

そこで使うのがレンズに付いているあの数字(目盛り)です。


これは、今現在どこからどこまでピントが合っているのかを教えてくれるツールなんです。

まずはそれぞれどんな意味があるかを説明していきます。


各部位の説明


まず↑の写真の白で網掛けしている部分ですが、現在ピントが合っている距離を表示してくれています。
上の緑が「フィート」で下の白が「メートル」になります。(以降はメートルを使って説明していきます)



例えば↑の場合だと現在2メートルの所にピントが合っているという事になります。



そしてF値が8なので、



現在はこの範囲にピントが合っているという事になります。(大体1.6m~2.7mくらいですね)

簡単な理屈なので、明日からすぐに使えると思います。

ピントの範囲を活かしながら画作りに役立てくれれば幸いです。


まとめ

目盛りの説明に関しては、これ以上でもこれ以下でも無いので、これ以上突っ込んだ話は出来ませんが、デジカメが無かった頃はこのレンズの目盛りを使って背景をボカしたり、パンフォーカス(手前から奥までピントが合った写真)にしたりしていました。

しかも厳密に目盛り通りになる訳ではなく誤差はあると思うので、使うレンズのクセみたいなものを知っておく必要があったのかもしれませんね。

現在は本当に便利な世の中になりました。


この目盛りの見方が解れば、ファインダーを覗かなくてもピントを合わせられるようになり、シャッターを押す時間が短縮出来て便利です↓
こちらもどうぞ↓