フィルムカメラはデジカメと違って、撮った写真を見れるようになるまでに色んな工程を踏んでいく必要があります。
この工程を一般的に「現像(げんぞう)」と呼んでいます。

この現像という作業は自分でする事も可能なのですが、場所と道具と手間がいるので、ほとんどの方は写真屋さんに持っていって現像をお願いしています。

初めてフィルムで撮られた方は戸惑う事もあると思うので、今回は撮り終えたフィルムを現像に出す流れを一から紹介していきたいと思います。


今回はごく一般的なネガフィルム

フィルムには大きく分けると「ネガフィルム」「リバーサルフィルム」「白黒フィルム」の3種類がありますが、今回はごく一般的なネガフィルムを現像に出すという体(てい)で話を進めて行きたいと思います。

現在フィルムで撮られている方のほとんどはこのネガフィルムを使っていて、写ルンですに入っているフィルムもネガフィルムになります。

現像に出す手順だけで言えば、どのフィルムであっても大差はありません。
詳しいフィルムの話は別の記事でお話します。


そもそも現像って何?

詳しい手順をお話する前にそもそも現像って何?という事をお話しておきます。

「現像」というのは、このフィルムを映像にする作業の事を言います。
フィルムというのは撮り終えた段階では何も写ってなくて、色んな薬品を使って初めて映像が浮び上がってきます。

現像し終えた後のフィルム。 通常は6コマごとに区切り専用のシートに入れて渡されます。




この現像したフィルムをどうするのか?が次の工程

現像したフィルムだけを渡されてもどうにもなりません。
肝心なのはここからで、この現像したフィルムを元にどのように鑑賞するのか?が次の段階になります。

この鑑賞方法は3つあり、それが「プリント」「CDデータ化」「スマホ転送」になります。


プリント

フィルムの映像を紙に焼き付ける方法で、一般的な「写真」の事を指します。
パソコンやスマホが無かった時代は「写真を現像する」と言えばこのプリントの事までを言ってました。


CDデータ化

パソコンが普及してからはパソコン画面上で写真を見る事も多くなり、データとしてCDに焼いてもらえるサービスも始まりました。
これによってフィルムで撮った写真がブログやSNS等にアップ出来るようになり、ウェブ上で色んな人のフィルム写真を楽しめるという有り難い時代に。


スマホ転送

CDデータ化はパソコンがある事が前提だったので、パソコンをお持ちで無い方はフィルム写真をネットにアップする事はできませんでした。
そこで始まったのがスマホ転送です。

現像したフィルムをデータにして自分のスマホに転送してくれるというサービスで、これでほとんどの方がネットでフィルム写真をアップする事が可能になりました。


写真を現像するというのは、

現像

プリントorCDデータ化orスマホ転送

までの事を指すのが一般的です。

自宅にスキャナーがある方は自分でフィルムをデータ化される方もいますし、自分でプリントする方もおられます。
本当に奥の深い世界です。

現像したフィルムさえあれば何度でもデータを作れる

実際に現像に出すと、現像したフィルムとプリントなら紙に焼き付けた写真、CDデータ化ならCD-Rをもらえるという具合です。

パソコンやスマホが壊れて、中に入っていたデータが消えてしまったとしても現像したフィルムさえあれば何回でもデータ化する事が可能です。(料金は掛かります)

プリントももちろん可能で、写真が破れてしまったとか友達にあげたいという場合は現像したフィルムを写真屋さんに持って行けばプリントしたい写真のみプリントする事ができます。


フィルム現像ガイド

それでは実際にフィルムを現像する為の手順について説明していきます。

フィルムを現像して、それをどのように鑑賞するのか?(プリント・CDデータ化・スマホ転送)という事が決まれば、実際に撮り終えたフィルムを現像に出してみましょう。

現像してくれる所は次の2つになります。


1.ネットの写真屋

ネットで「フィルム 現像」等と検索すると色んな写真屋さんのホームページが出てきます。
そこから気になった所に申し込むという流れになります。

店舗がオンラインでも受注している所もあれば、オンライン専門でやっている所もあります。

ホームページで住所・お名前・連絡先・場合によってはカメラの種類やフィルムの種類等の必要事項を入力し、フィルムをその写真屋さんに送ります。

写真屋さんにフィルムが届いたら現像を開始し、出来上がったらメールや郵送で送られてくるという具合です。


↑の写真はデータをパソコンでダウンロードする形式で、現像したフィルムやその他支払いの用紙等が自宅に送られてくるという感じです。

メリットとしては現像してくれた人、つまり、撮った写真を見られた人と直接顔を合わさずに済むという事です。
そして、料金も割安な所が多いというのも挙げられます。

デメリットとしては、時間が掛かるという事です。
「フィルムを送る→届いたら現像開始→仕上がった写真をメールや郵送で送る」。
スムーズに事が運んでも3日~掛かりますが、注文が殺到していればフィルムが届いていたとしても現像に着手するまでに時間が掛かり、1週間~10日、下手をすれば2週間くらい掛かることもあります。

スマホ転送は店によってやっていない所もあるので、まずはホームページで調べてみましょう。


2.お店の写真屋

大型のカメラ店や街のいわゆる「写真屋さん」と呼ばれる所で、直接フィルムを店に持って行くというスタイルです。


↑はCDデータ化をお店で現像してもらった時にもので、現像したフィルムとCD-R等が貰えます。


メリットとしては仕上がるまでが早いという事です。
平均で2時間くらいあれば撮った写真を見る事ができます。

デメリットとしてはネット写真屋さんのメリットの逆で、現像してくれた人、つまり撮った写真を見られた人と直接顔を合わせる必要があると言う事です。


店員に写真を見られているのか?

フィルムを現像するというのはどうしても人が介してしまうので、撮った写真を見られてしまうという事が起こります。

僕も最初はこれが嫌でネットの写真屋さんに現像を頼んでいました。
プライベートを覗かれているような気がしますし、「こいつ写真下手だなぁ」と心の中で思われているのではないか?と恥ずかしくなったりもします。

しかし現像は機械で自動的にやるものがほとんどで、作業中ずっと見られているという訳ではありません。
出来上がった写真がちゃんと写っているか、また性器等写ってはいけないものは写真に出来ないので、それらを確認する為に見ているという感じです。

講評ではなく、あくまでもチェックです。



大型店の場合は現像する人と受付をする人が違うというのがザラなので、そこまで気にする必要はありません。

現像したフィルムは捨てないで

近年はこの現像したフィルムを捨ててしまう人もいるようですが、それは絶対にいけません。
現像したフィルムは持ちが良く50年前のものでも保存状態によっては劣化せずに残っていたという話もあるくらいです。

ちょっとした衝撃やわずか一滴の水で簡単に消えてしまうデータと違って耐久性に優れています。
東日本大震災の時、デジカメの写真は全て消えてしまいましたが、フィルムは残ったと言う話もあるくらいです。


気になる料金は

そして料金ですが、基本的には「現像代」+「それぞれのメディア代」という感じになり、一般的によく使われているフィルム(ネガフィルム)の場合、現像代で600~700円です。

そしてプリントの場合は1枚いくらという計算で、現像と同時にプリントをすれば1枚25円くらいが相場です。

CDデータ化やスマホ転送はフィルム1本で大体500円(税別)が相場になります。


>プリントの場合
現像代:700円
プリント代:36枚撮りで、きっちり36枚撮れていた場合:25円×36枚=900円

合計1600円(おおよそ)くらいになります。
>CDデータ化+スマホ転送の場合
現像代:700円
データ代:540円

合計1240円(おおよそ)くらいになります。
料金に関しては店によって違いがありますが、大体の相場と僕の経験上は↑これくらいになります。


まとめ どうしてもお金が掛かってしまう

やはりと言うか、フィルムはどうしてもお金が掛かってしまいます。
当時はそれが当たり前だったのでしょうが、デジカメが当たり前になってしまった現在では高く感じてしまいますね。

デジカメと使い分けるのが良いのかもしれませんね。

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