チェキはファインダーを覗いた時に見える風景と実際に出てきた写真にずれが生じます。
使い始めた頃はその事を知らずに友達の顔が切れてしまったり、もう一度撮り直してフィルムを無駄に使ってしまう事もあると思います。
そこで今回は実際に
どのようにずれるのか?
どれくらいずれるのか?
どれくらいずれるのか?
それが解れば、ずれを計算して撮る事が出来るので失敗を減らす事ができます。そして併せてどのように撮ればよいかも説明したいと思います。
中々意外な結果になったので、ぜひ参考にしてください。
大前提として
写真がずれる問題以前に、そもそもチェキは厳密なフレーミングが出来るカメラではありません。「写真の隅々まで気を配り1mmたりともずらしたくないんだ!」という方は一眼レフやミラーレス一眼を使った方が絶対に良いです。
この点をまず大前提として理解しておいてください。
カメラの持ち方
今回、検証するにあたってカメラは以下のように構えて撮影しました。縦写真はファインダーが右上にくるように、
そして横写真はファインダーが左上にくるようにカメラを構えました。カメラの向きを逆にするとずれる方向も逆になるので、そこは気を付けてください。
しかし普通に撮ればおのずと↑のようになるのでそれほど心配はいらないと思います。
何故ずれるのか?
そもそも何故ずれるのか?という事なんですが、実際のレンズとファインダーの位置が違う所にあるからです。
一眼レフやミラーレスの場合はレンズを通した画(え)がファインダーに写るような仕組みになっているので、そのような心配は無いのですが、チェキはレンズとファインダーが独立しているので、ずれてしまいます。
そういえば「写ルンです」もレンズとファインダーが違う所にありますが、ずれが気になった事はありません。
検証開始
それでは検証していきましょう。今回は↑の歩道橋を撮影しました。
横写真
まずは横写真からです。赤色の枠内がチェキのファインダーを覗いた時に見える画(え)になります。
そして実際に出てきた写真がこちらです↓
赤い部分がファインダーに写っていなかった所になります。つまり、左と上が余分に写っているという事になります。
縦写真
続いて縦写真に参りましょう。同じく赤の枠内がチェキのファインダーで覗いた時の画(え)になります。
そして実際に出てきた写真がこちらです↓
そして同じく赤い部分がファインダーに写ってなかった所になります。右と上が余分に写っているという事になります。
単にスライドしている訳ではない
注目すべき点は横写真の右と下、縦写真の左と下の部分も若干ファインダーで覗いた時よりも余分に写っているという事です。
つまり、単にスライドしている訳ではないという事です。
ですので正確に言うと、ずれているのではなくて全体的に広く写っているという事が解りました。
横で撮る時は体を「→」・「↓」、縦で撮る時は「←」・「↓」に動かして撮る
ですので広く写ってしまう分を見越して、横で撮る時は右と下方向に体をスライドさせ、縦で撮る時は左と下方向に体をスライドさせると、ファインダーで狙った感じの写真に仕上がる事になります。実際には何枚も撮って行くうちに体が覚えていくので撮影の際、無意識に体が動くようになります。