写真を「スマホで見る前提」で撮ると、写真が深まらない理由


今の時代に写真を始められた方は「写真を撮る」と「SNSに投稿する」がほぼセットになっていると思います。

そして多くの方が写真を鑑賞する際はSNS経由でご覧になられるかと思います。

更にほとんどの方がスマホから見ているのではないでしょうか。

僕もこの(写真を撮る=SNSに投稿するがセットになっている)時代から写真を始めた人間で、撮った写真はブログやSNSに投稿していました。

そしてほとんどの方がスマホから見ているという事を頭に置きながら写真を撮ってもいました。

つまり「スマホで見られる前提」で写真を撮っていたと言う訳です。

しかし最近、思う所があってスマホで見られる前提で撮る事を辞めました。
それを基準にしていたら、これ以上写真が深まらない恐れがあり、写真を見る力も圧倒的に欠落してしまうと危惧したからです。

今日はこの辺についてお話していきたいと思います。


あの小さな画面にわずかワンスクロールで消費されてしまう

現在SNSは大量の写真が投稿されていますから、おのずと投稿した写真は一瞬で埋もれてしまいます。
しかもそれをスマホという小さな画面で見る訳ですから、実際には写真を見ているというよりも目で追っているという言い方が正しいと思います。

これが多くの方が認識している現状で、それを踏まえてこの一瞬の戦いに勝つためにはどうすれば良いか?という事を無意識に考えながら写真を撮る事になります。

これは言わずもがなパッと目に付くものを撮るしかありません。

具体的には「色」と「光」と「インパクトのある被写体」ですね。

よほど凝っている人でない限り写真を大きなサイズでプリントする方は少ないと思います。
という事はほとんどの方は写真をSNSに投稿する事がゴールになっているという事が解ります。

そういう方にとっての写真とは「いかにパッと見で印象に残るか?」が命題になり、それ以外の要素はさほど重要ではなくなってきます。(奥行きや背景、作者の意図等)

更には「写真とはそういうもの(パッと見が全て)だ」という観念が出来上がり、それ以上掘り下げようとしなくなります。

結果、写真が深まらなくなるという訳です。(見る度に新しい発見があったり、ずっと見ていられる写真ではなかったり)


写真を見る力が圧倒的に欠落する

更に深刻なのは「写真を見る力」が圧倒的に欠落してしまいます。

パッと見が全ての世界ですから、人の写真を見る時もパッと見以外の要素は解釈しようとしませんし、そもそもその発想がありません。

僕自身が写真を見る力というのが圧倒的に欠落していて、どうすれば写真を見る力を養う事が出来るのだろう?と考えた結果、以上の原因が見えてきたという訳です。


今はA4サイズのプリントをゴールにしている

スマホで見られる前提をやめた現在はA4サイズでのプリントをゴールにして写真を撮っています。

A4でプリントした写真を見ると、スマホでは潰されていた奥の方にあるもの等もハッキリと見えるので本当に撮りがいがありますし、臨場感が物凄いです。

今はスマホファーストの時代。せめて写真くらいは大きなサイズで楽しんでくれる人が増える事を願うばかりです 。
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