写真におけるスランプとは一皮むける前兆だった!


写真を撮っていると「どうも調子が悪い」時期ってありますね。
いわゆるスランプという状態で、結構定期的に訪れたりします。

僕自身もこれまで色々なスランプを経験し、どうにかやり過ごしてきたのですが、思ったのはスランプというのはどうも 一皮むける直前に起こるような気がしてならないという事です。

それ以降色々と考えてみたのですが、最近ようやくスランプの正体が解ってきたので、今日はこのスランプについてお話ししたいと思います。


命が宿っているものはこのリズムに乗って時を刻んでいる


人間に限らず動物でも植物でも、また個人でも全体にでも当てはまる事で、業界によっては「バイオリズム」と呼んだり、「S字カーブ」と呼んだりしています。

このリズムを元に人間の一生を占ったり、会社の経営を予測したりと、様々な所で活用されています。
まずは色んなものに当てはめて、例を見ていきましょう。


四季


日本の季節の移ろいはまさに象徴的です。
土壌を耕し種を蒔く冬、芽が出始めグングン伸びてゆく春、ピークに達する夏、実が熟し草木が枯れ始める秋、そして次の冬に移ろっていく…。


事業


これは組織としての会社そのものにも当てはまりますし、1つの商品や事業のサイクルにも当てはまります。
会社を立ち上げた直後で認知度も無い頃の導入期、徐々に広まって行きお客が集まりだす成長期、広まり尽くして頭打ちになる成熟期、お客がゆるやかに自然減していく衰退期。

他にも人生、植物、はたまた国家にいたるまで様々なものに当てはめる事が出来ます。(ひょっとすると文明とかにも当てはまるかも!?)


このリズムを写真に当てはめるとどうなるのか?

ここからが本題ですが、このリズムを写真に当てはめるとどうなるのかを見ていきましょう。


「手探り→伸びしろ→完成形→マンネリ」という感じになります。
心当たりがあるのではないでしょうか。

技術的な面にも当てはまりますし、「写真とは?」みたいな概念的な事にも当てはまります。
これを1サイクルとした時、技術的な事は比較的短いスパンで1サイクルが回りますが、概念的な事は結構長いスパンを要し、精神的に結構キツかったりもします。

1つ1つ見ていきましょう。


手探り

技術面で言えば新たな撮影技法(縦写真とかゆるふわ撮りとか)を取り入れたり、初めて使う画角のレンズを購入した時で、「俺、最近28mmにハマってるねん」の最初の状態です。

不慣れなのでまさに手探りでガムシャラに突っ走る時です。


伸びしろ

手探りながらも色々試行錯誤していくうちにコツを掴みはじめた頃です。
撮れば撮るほど成果が上がるので写真が一番楽しい時期です。

完成形

「これについては大体わかった」という状態です。
本当の意味での完成は無いにしても学んだ量の割には得るものが少なく、まさにピークの頃です。


マンネリ

停滞そして衰退していく頃で、写真が一番面白くない時期で時には辛い思いもする事もあります。


マンネリを打破しようとする働きがスランプ

衰退をすんなり受け入れられた時が写真を辞める時で「飽きた」とか様々な理由でカメラを置く事になります。

ただしそうじゃ無い場合は新しい何かを探したり、今までの常識を壊したり、今のステージを変えようとする動きが見られます。

これがまさにスランプです。

人間、新天地に行く時が一番エネルギーを使うので、結構もがき苦しむ事もあり、特に写真に対する根本的な概念が変わろうとしている時はかなりキツいです。

いわゆる「産みの苦しみ」という状態で、でもやがては何かが見つかる時が来て「誕生の喜び」を迎えます。
そしてまた新たなサイクルが始まっていく。
時が流れている以上、これを繰り返していく事になります。


しかもこれは対処法という対処法が無く、ひたすらもがいて苦しむしかありません。

昔、とある男の子が蝶のさなぎを見つけたという話があります。
ちょうどさなぎから出ようとしている所だったのですが、中々うまく出られずにもがいて苦しんでいます。

これを見た男の子は「かわいそう」と思い、手伝ってあげる事にしました。
何とハサミでさなぎを切ってあげたのです。

すると蝶はすんなり出るには出れたのですが、どこかおかしな感じでもはや蝶とは呼べない形をしていました。
そしてその姿のままどこかに去って行きました。

蝶にとってこの「もがく」というのは必要な期間だったらしく、この過程で体つくりをし、きれいな羽を成長させるのだそうです。

スランプというのもこれと全く同じ理屈で、避けて通る事が出来ない期間になります。


最後に

今現在スランプの状態にある方はこの話を思い出し、何とかやり過ごしてみてください。
技術的なスランプの場合はそこまで苦しいという事は無いかもしれませんが、概念的なスランプの場合はキツい状態が続く事が多く、時には写真以外の要因と向き合う必要がある事もあります。

写真と人生というのは、何気に深く密接している所がありますね。(とある有名写真家の方はこれが原因でクスリを始めた方もいらっしゃいますし)


ちなみにこのS字カーブというのは色んなものに当てはめる事が出来るので、今の日本がどんな状態か?という事も何となく掴む事も出来ます。
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