ロモグラフィーと言えばユニークなフィルムを出してくるというイメージですが、今回ご紹介する「ロモクローム・パープル」はその中でも群を抜いているのではないでしょうか。

フィルム自体はかなり昔からあるのでご存じの方も多いと思いますが、初めて使ったのでレビューしてみたいと思います。


基本情報


価格:1410円
※1本当たりの値段。バラで売っている所は少なく、ほとんどの場合は通販でまとめ買いする必要がある。
感度:100-400
※後で説明します。
枚数:36枚撮り

フィルムの値段は1410円で、最近のフィルムにしてはそこまで高くはありませんね。

ただし、ロモグラフィーのオンラインショップ等ではセット売りが基本なので、1本だけ買うという事は出来にくいです。

作例

それでは作例を見ていきたいのですが、このフィルムは感度が「100-400」となっています。

100~400の間で、どの設定で撮っても大丈夫という事なんですが、試しに同じ被写体を100・200・400の3パターンで撮ってみました。


感度100(60sec・F8)



感度200(60sec・F11)



感度400(60sec・F16)


それなりに暗くなっていき、色も濃くなっていくのが解ると思います。

ただしこれはこのフィルムならではのものと言うより、ネガフィルム全般に言える事で、ネガフィルムはデジカメやリバーサルフィルムに比べて圧倒的に光を受け止める範囲が広いのが特徴です。

参考↓



感度100で撮ったパターン

今回も2本撮って、1本は感度100でもう1本は感度400で撮ってみました。

まずは感度100で撮った方からご覧ください。









何故だか解らないのですが、コマ毎に色合いが凄く変化します。










感度100、つまり明るく撮ると比較的暖かい色合いの写真が多いように思えます。


感度400で撮ったパターン

続いて感度400で撮ったパターンを見ていきましょう。



感度100とは打って変わって寒色系な色合いになり、紫っぽさも増していますね。









紫の中にも青っぽさがあり、それが凄く綺麗ですね。





感度100に比べて写りが悪いですが、これはかなり古いレンズを使用しているからで、フィルムのそれとは関係ありません。















使い所が難しいフィルムだけど、難しく考えずにそのまま撮ってもOKです

このフィルムは奇抜さが全面に出ているイメージがあり、使い所を迷われる方も多いと思います。

しかし意外にナチュラルに撮れるので、難しく考えずにパチリとやっても特に問題ありません。

撮った写真を初めて見た時に思ったのは、カラー写真創成期のような雰囲気になるなぁという事です。

当時は現在みたいに忠実な色が出せなくて、それが妙に懐かしさを誘ってくれます。

意外と奇抜な感じにはならない
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