組写真とはどういうものか?かなり噛み砕いて説明します。


写真というものを追求していると、いつかはたどり着く組写真。

しかし一枚で見せる写真とは勝手が違うので、最初は戸惑ってしまうものです。

そこで今回はこの組写真とはどういうものか?という事を噛み砕いて説明していきたいと思います。

組写真にはどういう魅力があり、一枚の写真とはどう違うのか?

そして組写真に慣れ親しむ方法等をお話できればと思います。


組写真とは?

組写真とは2枚以上の写真を用いて伝えたい事を表現するというもので、狭義の意味では写真コンテストの1つの部門、写真芸術分野の1ジャンルで、広義の意味では写真集・アルバム・フォトブック・写真展・雑誌等、複数の写真を用いて構成しているあらゆるメディアがそれに含まれます。

そして組写真の反対が「単写真」「一枚写真」と呼び、一枚の写真だけで伝えたい事を表現するというものになります。

組写真と一枚写真の違いはイメージで言えば「旅行雑誌」と「旅行ポスター」の違いに似ていて、1つの観光地の中で複数枚の写真で紹介する旅行雑誌に対して、1枚の写真で伝えたい事を伝えきる旅行ポスターという感じでまさに組写真と一枚写真の関係性を表しています。

厳密には旅行ポスターも1枚の紙に複数枚のカットが分割されているものもあるので、一枚写真とは言えないのですが、あくまでイメージという事でご了承願います。


組写真の特徴・一枚写真との違い

まず組写真の特徴として、必ず実力が伴うという事です。

一枚写真の場合は近年のカメラの性能さも相まって、偶然に端正な写真が撮れる事もありますが、組写真の場合は最初に「意図」や「狙い」というものがあるので、ある程度の基本的な事を理解しておく必要があります。

よく「あの人は写真が上手い」という言い方をしますが、この「写真が上手い」というのは端正な写真を撮れる人の事ではなく、狙ってそれが撮れる人の事を言います。

という事は組写真に取り組んでいると、おのずと「狙ってそれが撮れる力」が身に付くので表現力が増す事間違いありません。

そしてデメリットとでも言いましょうか、やはり狭い世界であると言う事です。

今は誰もが写真を撮る時代ですが、その中でも本格的に写真を撮っている愛好家内でも組写真をやっている人は一握りになります。

組写真と単写真では撮り方も見方も違うので、ほとんどの方は組写真を単写真のノリで見る事になり、一生懸命組んだ写真も理解されずにさっぱり意味が解らないという結果になってしまうという事が結構あります。


写真集あるある

有名写真家の写真集を買ったとしましょう。

「プロの写真家の写真集だから凄い写真のオンパレードに違いない!」とかなり期待が高まると思います。

しかしいざ見てみると微妙な写真ばかりで、何が凄いのかがさっぱり解らないというのは写真集あるあるです。

写真集は複数枚の写真で出来ているので、基本的には組写真になります。

それを一枚でオチを付けなければいけない一枚写真のノリで見てしまうと、「だから何なんだ?」という事になるという訳です。

組写真は「全体性」「構成性」「ストーリー性」「作家性」等、様々な要素を加味して読み解いていく必要があり、慣れないうちはそこが面倒くさい所でもあり、また楽しい所でもあります。


組写真に親しむ方法

現在は写真が大量になだれ込んでくる時代ですから、ほとんどの写真をパッと見で判断する事が多く、じっくりと能動的に見る必要がある組写真はある種の訓練みたいなものが必要になってきます。(大げさなものではありません)。

そこで最後に組写真に慣れ親しむ方法をご紹介しましょう。


一番手軽なのが雑誌

広義の意味での組写真で、一番スッと入ってくるのが雑誌になり、特におすすめなのが「旅行雑誌」と「街歩き系雑誌」です。

1つのスポットや1つのエリアといったテーマがあり、様々な角度から複数の写真を用いてそれらを説明しているので、組写真に慣れ親しむには非常にマッチしています。

更にテキストもあるので、見方が解らないと迷う事もありません。

まずは一冊、好きなスポットの雑誌を買ってみましょう。



広い意味で言えば一枚写真よりも、実は組写真の方が身近にあるものなんですね。


組写真がメインの写真投稿サイト

そして次におすすめなのが、「coten」という写真投稿サイトです。

結構長い事運営しているのでご存じの方も多いと思いますが、cotenはその名の通りネット上で個展を開くような感覚で自分の作品を投稿出来るサイトで、1回の個展で最大12枚の写真を投稿する事が出来ます。

ですので、おのずと組写真がメインになります。

もちろん見るだけでもOKですし、実際に投稿する事も出来るのでチャレンジしてはいかがでしょう。
coten | 写真の本気と出会う場所
cotenは、写真展や写真集といった本格的な写真表現を無料で気軽に楽しむことができる、写真好きのためのSNSです。14日間タイムラインに埋もれることのないWeb個展を開催できるほか、誰でも簡単に自分だけの写真集を作成・販売することもできます。



写真コンテストの組写真部門

そしてハードルが高いですが、何と言っても写真コンテストの組写真部門は外せませんね。

このジャンルで一番有名なのが写真コンテスト専門の雑誌「フォトコン」になります。

選ばれているのはプロの写真家が選考した作品なので非常にレベルが高く、一枚一枚が完全に計算されて撮っているのが解り、プロの写真家のコメントも載っているので勉強にはなります。


個人的な感想としては純粋に写真を楽しむ為の写真ではなく「コンテストに入選する為の写真」という感が強いので、ずっと見ていると正直疲れてきます。

僕も勉強と割り切って見ているという感じです。


組写真に興味を持っているという事は、カメラよりもレンズよりも写真そのものを深く追求している方なんだと思います。

そういう方こそ是非組写真をおすすめします。
そしていつしか単写真よりも組写真を作る前提で写真を撮るようになれば、あなたの写真は更に深まって行く事でしょう。




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