フルサイズなら良い写真が撮れると言うのはウソもウソも大ウソです

おお、5Dだ!D850だ!

以前の僕は街でカメラをぶら下げている人とすれ違うと、よくその人のカメラをチラ見していました。

自分より良いカメラを持っていると、妙に負けた気がしてしまい、特にそのカメラがフルサイズだとより一層の敗北感を味わっていました。(なんじゃそりゃ。。)

僕は元々「画質至上主義」で、良い画質で撮れるフルサイズなら良い写真が撮れると信じて疑っていませんでした。

しかしとある出来事をキッカケに画質に対するこだわりが無くなり、「フルサイズなら良い写真が撮れる」というのはウソだという事が解ったんです。

今回はそんなフルサイズなら良い写真が撮れるという幻想についてお話していきましょう。


キャノン EOS KissX7から始まったカメラライフ

僕が一番最初に買ったカメラはキャノンの「EOS KissX7」というエントリー機と呼ばれるタイプのカメラでした。

最初はこれで十分過ぎるくらいに満足だったのですが、カメラに興味を持つに連れて「フルサイズ」という存在を知るようになりました。

SNSやカメラの広告なんかを見ていてもフルサイズで撮った写真はすごく綺麗で、「フルサイズ=綺麗な写真が撮れる」という図式が僕の中で出来上がりました。

「いつかはフルサイズ。次に買うカメラはフルサイズにしよう」と心に決め、僕の好きな写真家の方がキャノンのTV番組で使っていた6Dを買う計画を立てました。

ですが6Dと言えどもレンズ込みだと結構な値段がします。

キャノンには2つのレンズマウントがあり、1つはAPS-Cサイズの「EF-Sマウント」。そしてフルサイズの「EFマウント」と呼ばれるものです。

この2つは親和性が少なく、APS-CのEF-Sマウントのレンズしか持っていなかった僕は最初からレンズを買い直す必要がありました。

僕がキャノンを好きじゃなくなった理由の1つです。

お金を貯めている間は、この時既に色あせて見えてしまっていたEOS KissX7を使い続けなくてはいけません。

それと同時にカメラマニアの間ではキャノンのKissシリーズというのは「安物」「初心者」というレッテルを貼られていたという事も解りました。

これに関しては異論があります。

確かに僕が使っていたEOS KissX7はスペック的には凄く低いです。
ISOも1600以上はザラザラが出てきますし、水にも弱いです。

でもこれはニーズが合っていないだけで、「粗悪」という事ではありません。

次第にEOS KissX7で写真を撮る事が妙に恥ずかしくなり、自分のカメラを大っぴらに見せる事はありませんでした。

要するに、見栄を張りたかっただけなんですね(笑)


富士フィルムとの出会いでフルサイズの幻想が一気に崩れ去った

そんな時に出会ったのが「フルサイズ並みに綺麗な画質で撮れる」と噂されていた富士フィルムでした。

僕にとって富士フィルムという会社は「お正月を写そう♪フジカラーで写そう♪」でお馴染みのCMが子供の頃によく流れていたので、妙に懐かしい気持ちにさせてくれる会社でもあります。

それも手伝ってかマウントチェンジもスムーズに進みました。

フラッグシップの「X-T2」を購入予定だったのですが、予算の都合とレンズの潰しがきくという事で「X-T10」を購入する事に。
この出来事が僕の中でのフルサイズに対する幻想が崩れ去ったキッカケとなりました。

「X-T10」というのは前のフラッグシップだった「X-T1」の廉価版で、X-T10というのは言わば型落のしかもそれの廉価版という位置づけでした。

EOS Kiss7の時のようにコンプレックスを抱くのは嫌だったので最初はかなり躊躇しましたが、それで撮った写真を見た瞬間「おお!めっちゃキレイ!」と画質至上主義だった僕を十分に満足させてくれるものでした。

ですがそれと同時に良い写真と良い画質はあまり関係無いという事を悟った瞬間でもありました。


良い画質の写真はたくさん残ったけど、良い写真が1枚も無いのはどういう事だ?

もうお解りだと思いますが、X-T10にしてから良い画質の写真をたくさん撮る事はできました。
しかしそこには良い写真が全くありませんでした。

アマチュアの場合、良い写真というのは他人基準じゃなくてもOKです。
自分にとって本当に良い写真というのはその写真を何分でも、もしかしたら何時間でも見ていられるものです。

そんな写真が手元に無かったのです。

その事実が解った瞬間フルサイズ、更に言うと機材としてのカメラそのものにあまり関心を持つ事が無くなりました。


では何故フルサイズ=良い写真という図式が蔓延しているのか?

「フルサイズって凄いなぁ!」と感動する瞬間というのは「フルサイズカメラの広告」「SNS」「写真ブログ」のどれかだと思います。

広告はもちろんですが、SNSやブログに関してもその人が使っている機材を公開していて、それが良い写真だと「フルサイズって凄いなぁ!」となるのだと思います。

そもそもフルサイズを使う人というのは、ある程度のキャリアを積んでいる人がほとんどです。

カメラを始めようと思っていきなり値段の高いフルサイズを購入する人は少ないと思います。(いない事はありませんが、やはりそういう人の写真は「う~ん…」となるものが多いです)

ましてや広告なんかはほぼプロの人が撮った写真で、広告を打つ側もどんな写真がカメラの購買につながるのか?という事は熟知しているはずです。(更にいうとRAW現像で完璧に仕上げています)

フルサイズが云々というよりも、上手い人が撮っているのだから良い写真なのは当然です。


ただ、色んなスペックが良いのは確か

随分と低価格のカメラに肩を持ったような感じで話してきましたが、フルサイズの方がスペックが良いのは事実です。

感度にしろ防塵防滴にしろ、それ以外の部分でも僕の知らないような所で歴然とした差があるのでしょう。

プロがそれを選ぶのですから、間違いありません。

それを踏まえた上でフルサイズを購入するのかしないのかは完全に自由ですが、決してカメラに撮らされる事なく、あなたが主体になって写真を撮って欲しいと願うばかりです。

迷われている方はすぐに決断せずに、将来的に移行する事を踏まえて今は潰しが利くレンズを買っておくというのはどうでしょう。

カメラのモデルチェンジは頻繁に行われますがレンズは息の長いものが多いですし、仮にバージョンアップしてもそう見劣りする事はありません。(少なくとも良い写真が撮れる事とは全く関係ありません)
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