森山大道氏の心に残った言葉を列挙してみた(名言集ではありません)


僕は一時、森山大道氏にどハマリしていました。
「写真は上手く撮らないといけない」という観念に疑問を抱いていた時で結構長いスランプの頃でした。

そんな時に森山大道氏の動画を見つけ、何気に見てみた所、見事にどハマりしたという訳です。
それまでも氏の名前くらいは知っていましたが、詳しくはなく「めっちゃ写真を撮る人」という印象しかありませんでした。。

そこからはありとあらゆる動画を見て、DVDまで購入したくらいです。

森山氏が定期的に発行している雑誌形式の写真集「記録」のDVD版。



内容は2012年にロンドンで行われたウィリアム・クラインとの二人展の様子とその時に発行した「記録」のメイキング映像となっています。


僕は本にしろ音楽にしろ映像にしろ、一度ハマったものは気が済むまで同じものをリピートする人間で、このDVDや他の動画も何十回見たか解らないくらいです。

そこで今回は今まで見た動画の中から心に残った森山氏の言葉を挙げていきたいと思います。
ただし必ずしも名言の類とは限らず、あくまでも僕自身の切り口によるものという事は先に言っておきます。



そんな意味でいってるんじゃないんだよ。ただ本当に嫌なんだよ、面倒くさくて。
そんな事してるならさ、ひっくり返って寝て酒のんでさ、それでまあ、好きな時にさ、街フラフラ歩いて撮って、それでいいんじゃないのってさ。
何とかそれで1年暮らせてたしさ。また来年だってさ、貧乏だけどそれやってりゃ1年終わるでしょとかさ、もうそうやって何十年も来ちゃった訳だよ。本当に。


よくね、「森山さん、どうしてそんな写真しか撮ってこなくて、経済的にどうしてたんですか?」ってよく聞かれるけどさ、俺だって知らないよ。
プレイボーイで連載をしていた頃の話をしている時(本人はかなり嫌だったらしい)。そして自分は職業写真家には向いていないという話をしていた時


猿のオ●ニーみたいに止められなくなって、もう、写真なんか撮りたくなくなるぞ。
初めてデジカメで撮った時、思いのほかハマってしまって「いかがですか?」と聞かれた時の返答



(ショーウィンドウを指さし)俺今ここ好きなのよ。

(ファインダーを覗き、構図を作り、シャッターを切る。)

(首を傾げながら隣のショーウィンドウを指さし)本当はこれが好きなのよ。
お酒を飲んで街を撮っていた時のカメラクルーとのやりとり



であれば、最初からその複写であるという前提から始まった方がはるかに、その写真の本質みたいな所にね、いけるんじゃないか。という風に思うんですよね。(中略)カメラがあれば複写は出来るという原則ね。



一番なりたかったのはもしかしたら絵描きになりたかったと思うよね。きっとね。
でも本当にこう、なりたかったのはコメディアンだよね。




でも、これは、解った。解った解った。その、何ものかが解った。
初めてデジカメを使い、一通り撮り終えた後の一言



先端をこれから行くから。笑われてるよ(笑)
デジカメが出始めた当時、そのカメラをスタッフに見せた時の一言。スタッフは森山氏が機械音痴だと知っている



当時冗談のように言ってたんだけど、つまり、一眼レフではなくてね肉眼レフでもう済むんじゃないかとかさ、まあ、そこまでこう極端にある意味で、考える時には考えちゃうんですよ。
写真に対してかなり煮詰まっていた時、そもそも写真なんか撮らなくてもいいんじゃないかとさえ考えてしまう当時の様子を話していた時の言葉



あんまりこういう事言うとさ、芝居掛かった言い方になっちゃうんだけどさ、やっぱこれ撮ったんでちょっと嬉しかったんすよね。
長いスランプを経て久々にカメラを持った時に撮った庭の花の写真を見ながら



こういうの見ると嫉妬する
アサヒグラフに載っていた井上正龍氏の写真を見て



3枚撮るから。覚悟せい!
これまで一緒に街を歩いてきたカメラクルーの写真を撮る時に



やっぱり、こう、道を探して、街を探して、世界を探して、いながらやっぱり結局自分を、探してんのかなぁ。 そんなに自分探しで撮ってる訳じゃないんだけど、やっぱりそういう事ですよね。でも。

結局、1枚の写真っていうのは色んな理由によって撮られてるんですよね。実はね。
自分でもそんなにいちいち理由付けてないんだけど。
やっぱり、自分が、気付いている理由、気付かない理由、両方ひっくるめて、そんな理由によって撮ってるというか撮らされてるというか。
そういう感じですね。

雨降りの中、傘をささずにシャッターを切りながらカメラクルーに



そりゃそうだろー。
撮影終了時、最後に女性の後ろ姿の写真を撮り、カメラクルーが「やっぱり最後はネエチャンで終わると」という言葉に対してカメラクルーの方を向いて



何この人。
30年以上前に発行していた「記録」を復活させませんかと、意表を突いた形で打診された時の感想。本当は「何この人、考えてるんだろう」だったが、「何この人」と「考えてるんだろう」に間が空いた為何か面白い感じになった



あらあら、、
笑うなよ!(笑)
酔っぱらってんだから!放っといてよ(笑)

酔いながら撮影をしている時、自動販売機のボタンを押してもコーヒーが出てこないので、おかしいと思っていたら、(当時)100円玉1枚と10円玉1枚を入れたつもりが2枚共10円玉だった時



いやぁ、まぁまぁまぁまぁ。
冗談やろうよ!(笑)そうやって。
真面目に写真撮ったらおしまいだろ?(笑)

ブラックが飲めないカメラクルーに対して、いじわるでブラックを買った時



今押したけどさ、今の写ってないの?
なんで?

初めてデジカメを使う際に、いじりながら使い方を教えてもらっている時



ウロウロキョロキョロいらないかな。




キョロキョロはしてたけど。



(じゃあいいんじゃないですかキョロキョロしてたのであれば)

うん。してた。
「記録」のあとがきの文字校正をしていた時。駆け出し時代の自分の様子を振り返りながら

終わりに

完成された映像で見る「カッコいい森山大道」ではなく、何気にポロっと喋った一言を拾ったというものがほとんどになります。
ですのでお茶目な一面が見れたりと、親近感が沸くものが多かったと思います。

一言一言は確かに映像としては残されていますが、こうして文字に起こす事でクローズアップ感が出てきますね。
しかもインタビュー用に用意した言葉は少なく、まさにスナップした感覚です。

これもまさに記録と呼べるのではないでしょうか。
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